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移動する中心|GAYA

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ホームムービーを囲んで、語りの場をつくる

2015年から世田谷区内で収集・デジタル化されてきた、昭和の世田谷を映したホームムービーを活用して、語りの場をつくるコミュニティ・アーカイブプロジェクト。初詣、海水浴、運動会、遊園地、雪遊びといった、8ミリフィルムに写された記録をきっかけに、自分たちの生きる「いま」を考える。また、プロジェクトをともに動かす担い手の育成も目指す。

実績

世田谷文化生活情報センター 生活工房が主導するプロジェクト「穴アーカイブ」の一環として、2015年から世田谷区内で収集し、デジタル化されてきた16時間分のホームムービー。「移動する中心│GAYA」は、そのリソースを生活文化資料として活用し、語りの場をさまざまな場所につくっていくことを目指してはじまったコミュニティ・アーカイブプロジェクトである。

2019年度から、オーラル・ヒストリーを集める「サンデー・インタビュアーズ」のメンバー募集を開始。8ミリフィルムの映像に写り込んでいるロスト・ジェネレーション世代を主な対象とし、毎月第4日曜日に集合。対面で集まれなかった2020年のコロナ禍以降も、オンラインで活動を継続した。活動では、映像をじっくりひとりで「みる」、気づいたことをみんなで「はなす」、気になったことを人や資料に「きく」という3つのステップに繰り返し取り組んだ。このプロセスを通して、「昭和」という時代に向き合いながら、わたしたちがいまどのような時代に生きているのかを振り返り、市井の「誰か」の世田谷の暮らしやまち並みの記録を借りることで、「わたし」の視点を獲得することを試みた。

また、3つのステップについては、その手法や事例をまとめたプロジェクトサイトをつくり、開発したプログラムが広く活用されることを目指した。特に継続参加しているメンバーは、自分なりの「きく」方法を開発する方もいた。あるメンバーは、勤務先であるデイサービスの現場で、高齢者の方々と一緒にムービーを見て話をきくことを試みた。例えば、雪遊びのシーンを見たとき、そこに写っているものや光景から想起された当時の暮らしぶりが語られる。その言葉は聞き手にとって、過去の価値観を経由して現在を知る手がかりや、その語り手の人生に触れ、より深く理解するきっかけになる。異なる世代をつなぐ試みとしての可能性が見えた。

2022年年度からは、そうした「多世代交流」の可能性を探るため、世田谷区内の医療関係者等と連携したプログラムを展開。映像を観ながら対話する場を、在宅医療の現場で設けてもらうなど、今後の他領域への展開に向けて試行錯誤を重ねている。

共催年度
2019年度~
実施エリア
世田谷区
共催団体名
特定非営利活動法人記録と表現とメディアのための組織[remo]、公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
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